不動産担保ローンの仕組み

不動産担保ローンは、会社経営の課題といっても良い位で、経営においては資金ぐりはたいへんです。
経営が黒字で売り上げも伸びているにもかかわらず、売掛金の回収や相手方の倒産で資金不足に陥ってしまうからです。

資金不足になって借リるところはすべて借りてしまった、というような場合一番困ります。
手軽だからと言って金利の高い消費者金融に手を出したら最悪なので、経営者は、自らの自宅を担保に入れてカード式のローンを設定しているのです。カード式のローンは、必要な資金を、必要な時に引き出すことができるのです。

不動産担保ローンは、銀行だけではなく、生命保険会社やノンバンクなどでも扱っていますので、利用しやすく、利率の低いところを選択します。

不動産損保ローンは、土地つきの住宅や不動産を担保にして、不動産評価額の70%から80%までの融資が受けられます。

不動産担保ローンによる融資資金の使いみちは自由ですが、銀行の不動産担保ローンでは事業性資金目的は不可となっているところがほとんどですが、いちいち使途をチェックしているわけではないので、とくに間題はありませんし、不動産担保ローンは、親しくなると銀行員が運転資金として、すすめてくれるようになります。

不動産担保ローンの金利は、銀行やノンバンクの場合は変動金利で、生保などの場合は、変動金利と固定金利の両方の方法を用意しています。

不動産担保ローンの金利は、銀行や生保の場合8%台ですが、ノンバンクの場合は9%程度と少し金利が高めになっています。

不動産担保ローンの返済期間は、生保では固定金利の場合は、最長が25年まで、変動金利のものは銀行、生保ともに最長30年までがほとんどです。

不動産担保ローンの融資限度額は、担保の不動産の評価額にもよりますが、銀行の場合は最高限度が1億円から3億円までとなっています。銀行の場合にはカードローンを合わせて利用できるものが多く、カードローンの限度額は3000万円から1億円までとなっています。

生保の場合の不動産担保ローンの融資限度額は、5000万円から1億円と、銀行よりも少ないです。

不動産担保ローンはどのようなものを対象にして貸付けられるかといいますと、個人で不動産を持っている人のほとんどの場合は、ローンを使っているために、手持ち不動産は既にローンを使っていて担保に入っているからダメだと諦めている人が多いのですが、不動産を取得して5年とか10年も経っている場合は、含み資産ができている場合があり、空き担保というものが生じている場合があります。

銀行やノンバンクの貸出しもきびしくなっていますが、借り入れ金利を少しがまんすれば、融資してくれる所はあります。手持ち不動産の空き担保を利用して、銀行の不動産担保ローンを活用します。手持ち不動産に評価があるかぎりは銀行は融資をしてくれます。

不動産担保ローンは、銀行にとって長短期のプライムレートよりも、高い金利で融資ができますので積極的に貸してくれるはずです。