不動産担保ローンで住友信託とあおぞら銀が包括提携

不動産担保ローン住友信託銀行あおぞら銀行が包括的な業務提携で基本合意したと正式に発表しました。
提携の内容は、不動産や信託・財産管理、資産運用の3つの分野を対象に共同で事業を始めていき、これ以外の業務でも様々な提携を探っていくというものです。具体的には来月12月から不動産担保ローンで提携し、役員らによる提携推進会議で来年3月末までに細部の詰めを行い実施に移す計画です。

提携の第1弾として不動産担保ローンに共同で取り組み、あおぞら銀行は住友信託系の不動産担保ローンの専門会社ファーストクレジットと12月中に提携契約を結ぶことにしています。
ファーストクレジットは数百万円から数億円の小口融資が得意な金融会社です。
あおぞら銀行はファーストクレジットの審査のノウハウを活用し、これまで手薄だった中小企業向融資を拡大していく計画です。不良債権処理に伴う不動産などの担保処分の分野でも提携していきます。
あおぞら銀行系のあおぞら債権回収は住友信託の法人顧客からの要望に応じ事業の再生を手助けもしていきます。資産の運用についは双方のグループ各社が一体になって運営していくことがきまっています。

今回の提携は将来的な経営統合も視野に入れ、より一層の関係の強化も検討していく見通しになっていますが、これにより今後は、更に金融業界の再々編の機運が高まる可能性がでてくると予測されています。