商業用不動産ローン指数は大幅にワイド化

不動産ローンでアメリカのABS市場は、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け融資)担保証券のリスク指標になっている信用デリバティブ指数のABX指数は、薄商いのなかでさらに低下し、商業用の不動産ローン担保証券のリスク指標になっている指数は、大幅にワイド化した。

商業用の不動産ローン指数のCMBX─NA BBB─ 4は、過去最高の1075ベーシスポイントのスプレッドでビッド。前日終値の987.66から大幅にワイド化し、高格付け分もワイド化した。

ABX指数ではABX 06─2指数の高格付けトランシェに対する圧力が最も強く、AAAは2.25─2.50低下し86.75。一方で、ABX 06─2指数のそのほかのトランシェや、またその他の指数では、0.25─1ポイントと小幅な低下にとどまった。住宅ローンの債務の不履行が増加し、信用格付けの引き下げ、銀行でのサブプライム損失を背景に、ABX 07─1指数の最もリスクの高いトランシェは、今年に入って75%も超低下していると、ロイター通信は報じていました。今後更にサブプライムローン問題が顕著になっていき深刻度が増していきそうな気配です。