商業用不動産ローン担保証券とは

商業用不動産ローン担保証券は、1983年にオリンピア&ヨーク社がニューヨークのオフィスを担保に債券を発行したのが、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)のはじまりといわれています。

商業用不動産ローン担保証券CMBSはCommercial Mortgage Backed Securitiesの略です。商業用不動産ローン担保証券は資産担保証券の一種で、オフィスビル、賃貸マンション、ホテル、スーパー、倉庫など商業不動産モゲージ(商業用不動産に対して実施した融資)をひとまとめにして、それを担保に証券化した商品です。具体的には、商業用不動産ローンを出し、それをひとまとめにした上で特別目的会社に売却し、特別目的会社はそれを担保にしてAAA格付をはじめとする数種類の証券を発行して引き受けて、投資家に販売する担保証券です。

商業不動産ローン担保証券が日本国内で初めて発行されましたのが、1999年2月にモルガン・スタンレーが大京からマンション1200戸を取得した際に、外資系銀行が融資したノンリコース・ローンの元利金返済を原資に証券を発行しました。