不動産ローン担保証券でオリックスが急落

不動産ローン担保証券でオリックスはアメリカで商業用不動産ローン担保証券を購入しており、サブプライムローン問題が懸念事項として再浮上してきたことから、16日の株価急落の要因となったとする見方がでてきています。オリックス株は一時、前日(15日)比2020円(7.48%)安の2万4980円まで下落しました。

商業用不動産ローン担保証券はサブプライムローンとは、直接的な関連性はありませんが、10月15日のアメリカ市場でシティグループが大幅な減益決算を発表したことなどもあり、投資家の間から再び、金融関連株を忌避するムードが高まってきています。

不動産ローン担保証券とは、個人へ融資している住宅ローン会社が、保有する債権(ローン)を証券化して、投資家に販売した証券のことを住宅ローン担保証券といいます。借り手の個人からの元利払いが投資家の手に渡る仕組みで、主にヘッジファンドなどプロの投資家が購入しています。ローン会社は住宅ローン担保証券を保有する投資家に焦げ付きリスクの一部を転嫁できるメリットがありリスクヘッジになっています。一方、投資家にとってはリスクが高いぶん米国債などに比べて高い利回りを得られるのがメリットです。