不動産担保ローンの借金について

不動産担保ローンは借金の総額が増える危険性がありますが、高額な資金を借り入れられますので借金の返済に困った多重債務者が飛びつきやすい借入方法です。
不動産担保ローンは無担保ローンよりも低金利なため、いくつかの消費者金融会社が取り扱っています。借入金をひとまとめにまとめれば返済が楽になるのではと考えてしまうかもしれませんが、実際には借入れ金の合計額が膨らんで、返済することが難しくなり、大切な家族まで苦しめてしまうことになりやすい借入方法です。多重債務者を支援している団体の方は「不動産担保ローンを申し込まれるよりは、法的な解決を早めにとった方が得策です」といっています。

不動産担保ローンを借り入れて失敗した実例をあげてみます。
住宅ローンを返済中だったAさんは、タバコとお酒が大好きでそれにお金を使い込んでしまいました。家族に内緒で無担保ローンを消費者金融に申し込んでしまい利用してしまいました。しかし、返済が大変なので返済するお金を違う消費者金融から借りるということをしてしまいました。その結果、借り入れ金の総額が300万円にもなってしまいました。Aさんが返済に困って飛びついたのが無担保ローンです。無担保ローンで300万円を借りて、他の無担保ローンは完済することができました。依然として、タバコとお酒はやめることができず、また無担保ローンでお金を借りてしまい、約300万円の多重債務になってしまいました。それを返済するために、他の金融会社から無担保ローンで490万円借り入れて、他のローンを完済しました。しかし、しばらくたってから家族に借金のことがばれてしまい、その時にはすでに4社から無担保ローンを借りていて、さらに140万円の借金が増えていました。結局は多重債務者の救済団体に助けを求め、特定調停を簡易裁判所に申し立てて、無担保ローンは調停がまとまり負担が軽くなりましたが、不動産担保ローンの方は不動産を担保にしているということを強調して妥協せず、不成立になりました。1000万円以上、不動産担保ローンに手を出したことで損をしたとAさんは言っています。

債務額を圧縮しないで不動産担保ローンを借りて、無担保ローンを完済する借入方法は損をする場合があります。多くの多重債務者は苦し紛れに親族に頼んで不動産担保ローンを借りる場合がありますが、このような不動産担保ローンの利用の仕方は、親族に迷惑をかけるてしまう場合がとても多いのです。