低金利不動産担保の融資についてお話しします。電話で不動産担保ローンについての問い合わせをした際に、30分で不動産物件を査定してくれて、すぐに低金利を提示してくれたら、ホッとされる方も多いと思います。最低限の条件は確保したし、その金融業者に話を持って行けば将来何があっても安心だと考えてしまいます。しかし、本当にそうでしょうか?
不動産担保ローンはお客様の不動産を担保として融資をするものですので、当然貸す側も借りる側も条件を厳しく詰める必要があります。30分という短い時間で、「明後日に3000万円を金利7.3%で融資します」というお答えは、本来はとてもできません。なぜなら、実地での調査を行わないといけないからです。にもかかわらずあっさり低金利の条件を提示する電話には気をつける必要があります。これまで取引をしたことのない見知らぬ業者がいきなり資金を低金利でお貸ししますので申し込みませんか?という電話をしてきたら、悪徳業者の可能性が非常に高いとお考えください。
公的金融機関や銀行からの借り換えを勧める金融会社もご注意が必要です。現在、公的金融機関や銀行から借り入れをした場合、金利は2%前後になります。しかし、返済期間が5年と非常に短いので、毎月の支払いは大変になります。そこに目をつけた金融業者が、返済期限が20年以上の不動産担保ローンを勧めて借り換えさせて、金利を10%も支払わせるという金融会社もありますので、ご自身でも良く金利計算をされて安易な借り入れは絶対にしないようにしてください。融資を受ける場合には計画的に、また金融業者の口車に乗らないように冷静になることが大切です。資金的に厳しい状況になりますと、どうしてもそこから逃れたくなって安易な方法に飛びつきがちになりますので、健全な状況の時からあらかじめ厳しい状況も想定して準備をしておかれることをおすすめします。